オモチャ
ついに、人形コーナーにたどり着いた。

『おる』

姿は見えないが、今までとは明らかに違う感じがした。

『どこやねん…』

少し、歩いていると、床に落ちたテディベアが目に入った。


「あかん、汚れて売られんくなるわ」


急いで駆け寄り、仰向けにテディベアの右足に手も伸ばした時、テディベアの瞳に映ったモノに、俺は思わず目を見開いた。
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