オモチャ
「何でそんな事すんねや…。可憐がやっとる事は、最低なことや!」


俺が声を荒げると、可憐は俯いた。


「可憐やって、悲しかったんやろ?みんな同じやねんって…。可憐がどっかやった子供は親と離れて、親は子供と離れて…。みんな可憐と一緒の気持ちやねん…」

「あんたに何が分かんの」


可憐はさっきと打って変わり、鋭い目つきで俺を睨んだ。
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