黒ずきんちゃんの恋
「こんにちは!1年3組担任の

川崎みちるです。よろしくね」



ショートボブで、背の小さい先生は
ニコッと笑った。


先生も、いい人だなあ~。



この私に和める時間があるなんて。



ここの高校に受かって良かった~♪

「瀬戸内さん!」



後ろから呼ばれたので振り返ると、そこには
今さっき友達になった茅ヶ崎華音(チガサキカノン)
がいた。


「あ、茅ヶ崎さん。どうしたの」


「お昼一緒に食べない?てか華音でいいよ」


「ほんと?じゃあ華音も志緒でいいから」


「うん。ありがとう!」


華音は優しく笑うと、食堂へ案内してくれた。


「華音、結構詳しいね?」


「うん、お兄がここの学校なんだ。3年生」


「へぇ~、いいね!」



こんな可愛げな会話をしていた。

私は当然浮かれていた。




後少しで、この平和がブチ壊されるのも
知らずに。


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