=チェリードロップス=
「怒っちゃったの?」




私は静かにうなずく。





「翔ちゃんがね、あたしのこと“中学生”、“中学生”ってそればっかなの。子供扱いばっかりするから……だか…ら……」




私の目から、涙がどんどん溢れてくる。



「そっか…でもね、柚加。翔くんは柚加のこと心配してくれてるのよ。昨日も送るって言ってくれたんでしょう?大切にしていないなら、そんなこと言わないわ。ね?」



お母さんはスッと立ち上がってハンドタオルを持って
きてくれた。



そして・・・・隣に座って私の頭をなでてくれた。

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