=チェリードロップス=


「ごめんなさいね。何回も鳴らしてしまって…うるさかったでしょう?」




「いぇ……」



「本当にごめんなさいね。ほら、お兄ちゃんに謝って、ね。」



「「………お兄ちゃんごめんなさい。」」


俺はしゃがんで



「いいよ。怒ってないよ。」



すると二人の表情はパァッと明るく俺の方を見た。


「あ、こんにちは。挨拶にきたんです。隣に引っ越してき
た宮瀬といいます。

この子たちは柚加と律。

で、私が和泉です。

それから今は家にいますけど、夫の明仁と、この子たち
より一つ下の柚妃です。


あなたのお名前はなんて言うの?」

< 6 / 41 >

この作品をシェア

pagetop