*私の総長さん-二世-*【完】
慌てて隠れる愛結


「倉本先輩!私…入学式で倉本先輩を見掛けて…、その一目惚れで…好きになったんです」


「……」


「もしよければ、私と…私と…付き合って下さい!!」


愛結は桜夜の告白現場を見てしまった


(あいつ…何て答えるんだろう…ドキドキ…)


「……ごめん。俺、好きな奴いるし…」


(え?え?好きな奴?嘘…マジで…)


「そうですか…。わかりました…どうもありがとうございました」


(え?行っちゃうの…もうちょっとその情報聞いてほしかったなぁ)


女の子は行ってしまった


ガサッ


「立ち聞きか?」


「ギクゥ!!!!!ち、違うわよ!」


愛結は校舎の影から現れた


「立ち聞きだろそれ」


「ち、違うったら!たまたま通りかかっただけだもん!」


「あっそ。早くしねーと授業遅れんぞ。」


桜夜はスタスタ歩いた


「誰を探しに来たと思ってんのよーーー!このバカ!」


バシッ


「痛ッ!何すんだよ!」


「あんたなんか知らない!」


愛結は走って教室に戻った


「なんなんだよあいつ」



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