*私の総長さん-二世-*【完】
*好きな人*
帰り道
桜夜と愛結は同じ帰り道にいた
「あれ~?今日はデートじゃなかったんだ」
「デート?誰が?」
「あんたよ!可愛い女の子に告白されてたじゃない」
愛結は嫉妬から、桜夜にはこんな態度になってしまう
「あぁ…あの2年か…確かに可愛かったけどな」
「……だったら付き合えばよかったじゃない?」
「う~ん…なんて言うか…俺には合わないし…それに…」
「それに?…好きな人が…いるから?」
「好きな人?……あぁ!あれか…あれは嘘」
「嘘?!あんた最低ね…嘘つくなんて」
「好きな奴いるって言った方が相手も諦めがつくだろ?俺なりの優しさなんだけど…」
「そ、そう…なら好きな人はいないんだ~」
「さぁーな…」
「何よそれ!だけど、恋愛は楽しいよ~!あんたも恋愛してみなさいよ」
「お前いんの?」
愛結は一瞬止まった