*私の総長さん-二世-*【完】
「お前の親父さんはよ、確かに族の総長だったけど、なんかちょっと違う感じに見えたぜ…」
「どういう意味だよ?」
大和は話し始めた
「なんかよ、俺達の「夜桜」はまず、喧嘩をよくしたもんだ…それは、"守る物"があったからだし…」
「守る物……」
「バイクだってよ~、ちゃんと規則正しく乗ったんだぜ?ああ見えて…
信号守ったし(笑)
メット被ったし(笑)
規定スピードだったし(笑)
まぁ…バイクは…規定範囲を越えてる格好だったかもしれないがな(笑)
だけど……」
「だけど…?」
「自由だった俺らは…」
「自由…」
「なんて言うのかな~?なんて言っていいかわかんねーけど、自由だった!それが…楽しくて楽しくてしょうがなかった」
「……大和さん」
「ま、お前もそのうち分かんじゃね?まだまだガキなんだしよ!早く飲め!コーラ!」
大和は笑って話した