友達~儚いモノ~
時は流れ、中学の入学式。
わたしは、重い足を学校へ向けた。

「セナっ!!」

聞きなれた声に振り返る。

「メグ…?」

人違いだろうと思い、また歩き出す。

「ちょっと~。待ってってばッ!」


必死でわたしを止めようとする声に立ち止まった。

「もー。シカトして行くとか酷くない?
 うち、これでもセナの友達だよ??」

「ホントに…メグなの?」


自分の目を疑った。
メグは4中に行ってるハズなのに…

「頼んで2中にしてもらった!
 セナがいなきゃつまんないしッ!!」

メグはやっぱ親友だ!
改めて思った。
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