オカルト・カルテ
「・・レラジェ、さん。
私には・・・。
2人に、なにができるでしょうか・・」



2人を助けたい。



だけど、2人はそんなこと望まないかも。



なにより、私が行ったところで
足手まといになるだけかもしれない。



でも、ただこのまま過ぎていく
時間を待っているなんて、できなくて。



レラジェさんはふうむ、と少し考え込んでから




「ならば成満殿に頼んでみよう!
きっと手を貸してくれるはずだ!」




「・・ナリ、ミツ?」



首をかしげていると彼は大きく笑う。




「安心なされよ。
とてもよい方だぞ。それでは参ろう、詩織殿!」




「え・・、ちょ、レラジェさん!?
きゃああ!!!」



急に腰を抱かれてレラジェさんが
何か唱えると、あっという間に空高く舞い上がった。
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