オカルト・カルテ
「・・召喚書?」




ぽかんとしている私にストラスが
呆れたようにまた笑う。





『何も知らねぇであの本
使おうたぁいい根性してんな、おまえ』





「だ、だって・・!
知らなかったもん、召喚書だなんて!


それに、私は願いを叶えてもらおうと
思って・・・」





『願い?ハッ。

そんなもん悪魔である俺が
叶えるわけねぇだろ。


信じたのがバカだったな』





「・・・そんな・・・」




・・そういえばっ!




「ねぇ、なんでクゥの身体に
勝手に入ってるの!」




『あァ?!
そりゃおまえが依白用意しなかった
からだろうがっ!!


そのおかげで、俺様はこんなおかしな
姿になっちまって・・


腹が立って仕方ねぇ!』





「それはこっちのセリフだよ!
勝手にクゥの身体乗り移っちゃって・・」




『フン。
おまえの無能さを呪うことだな。


それよりおまえ、このまま
俺様と話してていいのかよ?』




「え?」



にやっと笑ったストラスの顔の先を見れば。





「あぁああ~!!!!
学校遅れるーっ!!!!」




それを言うとストラスが笑った。



「笑ってんじゃないの!

・・家に帰ったら覚えときなさいよ」




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