オカルト・カルテ
『おら、詩織!』



「は、はいい!?」



『ぼさっとしてねえでさっさと門開け!
空気読めよ!』



「そ、そんなこと言われたって…。
っていうかぼさっとなんてしてません!!」



もー・・・。やっぱりストラスだよー・・。




はぁぁ、とため息をついていると
シュトリが肩を叩いた。



「彼が、あなたをこちらに連れてきた・・?」



「ああ、うん。成満さんだよ!
成満さん、こっちシュトリ!」



「・・・」


成満さんはぺこ、と頭を下げると
じーっとシュトリを見るだけ。


ぼそ・・。
「・・詩織、この方何してるんです?」


「い、いやー・・。ちょっと変わってるっていうかなんていうか・・」



ははは・・・と苦笑いを浮かべれば



『おい!おまえら!悠長に挨拶してる暇なんてねーぞ!』



「もう、知ってるよ!
成満さんは私たちのためにやってくれてるんだから
ちゃんと頼まなくちゃ!!」



『うっせ!おい、ナリミツだかタケミツだかしんねーけどな、
そこのガキ!とっとと門開けて俺たちを人間界へ返せ!』




「・・・・・」


「ちょっと、ストラス・・!
・・ごめんなさい、成満さん、ちょっとアイツ口悪くて・・」



もう、何言ってんのストラスはぁぁ~!!!



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