オカルト・カルテ
金色の瞳に、額から生えた角。
美しい白い翼と、水色のたてがみ。



白く流れるような、なめらかな体に
たてがみをなびかせながらその姿は月夜に映える。



「・・・えっ・・・え!?」


驚いて言葉を失っていると目の前のユニコーンが笑う。



「・・フン。驚いているのか。
これが本来の姿だ」



「・・はぁ。
でも、どうして・・・?」



「想像していたのと違った。
おまえといると調子が狂う」

「は・・・?」


それを言えば彼はくすりと笑って、何かに気づいたように目を細めた。




「・・さて、邪魔者が来たようだからそろそろいくか。
怒鳴られても面倒だからな」
「?邪魔者?」



きょとんとしていると翼をバサァッ・・と広げて
彼が空中に浮かび上がる。



・・うわ、綺麗・・・!




「また会えるのを楽しみにしてるぞ、詩織。
それじゃあな」


「あ!うん!さよーならー!!」




・・・アムドゥスキアスさん・・・・。
よくわからない人だけど、きっと・・・
いい人、だよね?




「・・また、会えるといいなぁ・・・」



『おい、詩織!!』



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