オカルト・カルテ
ギヤァァァー・・・!!!!!!




オリアスの姿は徐々に薄くなって
半透明になる。




ドサっ。



「痛ッ!
なに、これ・・・。


・・本?」



『それはあいつの召喚書だ。

さっさとそいつを始末しろ』




私はストラスを喚び出したときと
同じページを破いた。




半透明だったオリアスは
完璧に見えなくなり、消滅した。





「・・・はぁぁ~・・・」




なんだったの・・・。




脱力している私を上から見下げて
にやにや笑うストラス。




『さて、お次はこっちの獲物も
始末するとするか・・・』



そう言って私の顎を持ち上げた。




両手はもう片方の手に拘束され、
動けない。




金色の目と赤色の目が、
私を捉える。




「・・何する気!?
放してよっ!」




『嫌だね。
オレ様をあんなふざけた
姿にしてくれやがって・・!


このまま帰れると思ってんのか・・?』



猫の時は気づかなかったけど
今のストラスからは悪魔独特の
オーラが出ている。



その冷たい笑みに私の顔は凍りついた。



・・ヤバい・・・!



逃げなきゃ・・・!




< 20 / 129 >

この作品をシェア

pagetop