オカルト・カルテ
パシュッ・・・!!



「え…?」



見ればさっきの男はいつの間にか
猫の姿で私の上に乗っかっている。




『な…!
なんッでまた猫になってんだよ!!』




「し、知らないよ!
何もしてないし・・・。あ!」



本を拾い上げるとかすかに光っている。





パラパラと開けば解縛の術式のページに
新たな文字が映し出されている。




「・・【汝、契約破られぬ時は
安易に我に触れぬように】・・・だって」




ってことは・・・。




今みたいに無理やりやろうとしても
猫に戻っちゃうってことかな。




私の言葉を聞き、ストラスは舌打ちする。




『チッ・・!
頭のお固い召喚書だぜ、全く』




・・でもこれで、ひとまず終わったんだよね。





私はほっと、息をついた。






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