オカルト・カルテ
――――――
「おかえり、詩織・・・。
って、どうしたの!?
制服ドロドロじゃない!」
「あははー・・。
ちょっと転んじゃって・・」
苦しい言い訳にお母さんの目が
怪しまれることはなく。
「・・全く・・・。
また派手にやったわね。
いつものことだからいいけど」
そう言って奥へと入って行くと
入れ替わるようにお兄ちゃんが
歯磨きしながら現れる。
「おまえ、こんな時間まで
何やってたんだよ。
母さんはいいとして、
親父は心配しまくりで
大変だったんだからな!」
「・・ん、まー・・・。
クゥを見かけて探しに行ってたら
時間かかっちゃって」
半分嘘、半分ホントだ。
腕の中の本人はフンっと
ぶーたれてつまらなそうな顔をしていて
私の腕の中から抜け出すと
またどこかへ行ってしまった。
「・・・ちょっと、クゥ!
話あるんだから戻ってきなよっ」
『・・ケッ。
別に忘れてねぇよ、
気分転換だ。
・・うるせーガキだな』
・・あんただって見た目は猫のくせにっ!
「おまえ、クゥとケンカでもしたのかよ」
「え!?べ、別にそんなことっ!
わ、私お風呂入ってくるねー!
おやすみ、お兄ちゃん!」
「おかえり、詩織・・・。
って、どうしたの!?
制服ドロドロじゃない!」
「あははー・・。
ちょっと転んじゃって・・」
苦しい言い訳にお母さんの目が
怪しまれることはなく。
「・・全く・・・。
また派手にやったわね。
いつものことだからいいけど」
そう言って奥へと入って行くと
入れ替わるようにお兄ちゃんが
歯磨きしながら現れる。
「おまえ、こんな時間まで
何やってたんだよ。
母さんはいいとして、
親父は心配しまくりで
大変だったんだからな!」
「・・ん、まー・・・。
クゥを見かけて探しに行ってたら
時間かかっちゃって」
半分嘘、半分ホントだ。
腕の中の本人はフンっと
ぶーたれてつまらなそうな顔をしていて
私の腕の中から抜け出すと
またどこかへ行ってしまった。
「・・・ちょっと、クゥ!
話あるんだから戻ってきなよっ」
『・・ケッ。
別に忘れてねぇよ、
気分転換だ。
・・うるせーガキだな』
・・あんただって見た目は猫のくせにっ!
「おまえ、クゥとケンカでもしたのかよ」
「え!?べ、別にそんなことっ!
わ、私お風呂入ってくるねー!
おやすみ、お兄ちゃん!」