オカルト・カルテ
「…なんなの…」




お風呂に入ってドッと疲れが出たのか
私は部屋に入るなりベッドに倒れこむ。




ぱさっと音がして目を開けば
そばにあの本が。




パラパラと開いてみるけど
先ほどのような力は感じられない。




「・・悪魔・・・」




悪魔を呼び出す召喚書・・・。




もし本当に、あいつの言っていることが
本当なんだとしたら…




どうして、そんなものが
この家にあるんだろう…。




お父さんは、この本のこと、
知ってたのかな・・・。





『話があるとか言ってた割には
ボロボロだな、ガキ』




いつの間にか窓の淵に立っていたストラス。




「ちょ、ちょっとどこから
入ってきたの!?」




『べつにどこからだっていいだろ?
オレ様は悪魔なんだから
これくらいアタリマエだ』



ストラスは、毛づくろいをしながらそう言った。





「・・・。

ねぇ、あなたの知ってること、
話してくれない?」




『知ってることってのは何だ?』





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