オカルト・カルテ
「…悪魔に関する知識…。

この本に関すること、すべて」




それを言うと楽しげに下から見上げてくる。




『おい、どういう風の吹きまわしだ?
あれだけ俺のことを
煙たがっていたくせに』




「・・今日の一件を見て、
信じなくちゃって思ったの。


もっと、あんたたちのこと知らなきゃ…
これからこういうことに対処できないでしょ」




『そりゃどういう意味だ』



本当にわからなかったらしいストラスは
首をかしげている。






「・・ねぇ、この本が召喚書だってこと
嘘じゃないんだよね?」




(…話そらしやがったな…クソガキが。)





『…ケッ。そうだよ。
オレ様をンなもんに閉じ込めやがって。


ソロモンの野郎・・・・。


今思い出しても腹が立つ!』





「ソロモンって?」




『オレたちを召喚した』





「・・オレ、たち?」






『・・今から何万年も前、
まだ魔法とか儀式とか・・・



とにかく今では考えられないような力が
動き回ってたころだ。


そのころ、あいつは神に力を
与えられたんだ』






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