オカルト・カルテ
「・・・力?」



『・・全てを創造する力だ。


ま、創造主って言ったほうが早いのか』




・・それって・・・。




「神様かなんかなの?その人」




それを言うとストラスは首を振る。




『んな大層なものじゃない。

あいつはただ間接的に神から
力の一部をもらってただけだ。


何でも願うものを与えよう、
なんつってな』




『で、俺様の元の居場所は
おまえらが死んだ時の分かれ道にある』





「・・地獄?」





なんでそういう話に。



首をかしげる私にストラスは話し続ける。




『俺らは地獄でのんびりと暮してたんだ。

まぁのんびりっつーか
出られなかったから自動的にそうなったんだが。


それをある日、
あの野郎が無理やり喚び出して
俺らを封印しやがったんだ!』




その瞬間爪がググッと伸びる。





でも聞いている限り、
ソロモンのしていることは
いいことではないのか?



悪魔を封印するんだから。





『・・悪魔は、基本的に
人間には介入しない。


それは地獄に来た場合にのみ
限られることだ。


おまえらが地上で暮らしてるように
俺らだって普通に暮らしてたのさ』




悪魔って聞いただけで、
悪いイメージつけられたみたいだが、



そう言って嘲笑する。


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