オカルト・カルテ
一瞬の沈黙を残し、
彼はまた話しだす。




『…で、おまえが喚びだした。


そして俺は依白の代わりに
この猫に封印された』






「悪魔って、依白を
必要とするものなの?


さっきみたいに人間の姿で
いるとか・・・」





『悪魔にもいろんなやつがいるんだよ。


オレ様みたいに人間になれるやつも
いればなれないやつもいる。


けど、たいていは、あのオリアスみてぇに
変な動物の姿をしてるな』





『たくさんの姿を持つから
固定された姿を持つために依白が必要なんだ。


・・ま、理由はそれだけじゃないがな』







「喚び出して、何かリスクはないの?」





一番聞きたかったこと。




悪魔を喚び出すなんて、そしてそれを
使役するなんて。




何かきっと、それ相応の対価があるはずだ。





私の真剣な表情にストラスは目をひそめる。





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