オカルト・カルテ
お兄ちゃんは言葉に目を見開いたけど
すぐテレビへと視線を戻した。




「・・別に、今に始まったことじゃないだろ」




「そうだけど・・・」




黙った私にお兄ちゃんはため息をついて




「・・この家の倉庫」



「え!?やだよ!」



そう言っただけで私がこうまで嫌がるのには
きちんとした理由がある。




「・・まだ何も言ってない」




「・・だって、あそこ変なものいっぱいあるじゃん」



父の仕事柄、趣味のせいなのか知らないが
おかしなものがいっぱい倉庫にはある。




そのせいで一度事故になりかかって
本当に危なかった。




以来あの創庫には近づいていない。





< 3 / 129 >

この作品をシェア

pagetop