オカルト・カルテ
『ヤダね』




家に帰って話せば
予想通りの反応。



心底嫌そうな顔で
そっぽを向いて、ストラスは言った。




『なぜ俺様がおまえなんかのために
ついてかなきゃならない?

しかも、アホくさいその霊とやらによ』



「あ、アホくさいって・・!


もちろん、私だって連れて行きたくないけど
悠ちゃんがどうしても会って
お礼を言いたいって言うから・・・」





『ヤダ』




くっ・・・。



こんなことなら
最初からいいよ、なんて言わなきゃ
よかった・・・。




頑固なストラスにあきらめがついて
私は悠ちゃんのもとへと行くことにした。





ピクッ。

『…!』








『・・待て』




「は?」





急に真剣な表情をしたかと思ったら




『やっぱり行く』





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