オカルト・カルテ
私はこれまでのいきさつを
軽く話した。



ストラスは怒り気味に
先頭を歩き。


悠ちゃんは目を輝かせて聞いていた。




・・右ほほに傷を作って。





「・・大丈夫?」




「大丈夫だって!
それにしても、ストラス!」



『ぁ゛!?』




「おまえは、どう思う!?
この心霊事件のこと!」



それを言うとストラスは
つまらなそうに




『ふん。
思うもなにも、どう考えたって
明らかに思い込みだろ、そいつ』



「・・思いこみ?」



『人間てのは先入観ってもんが
あるからな。


いる、って思って行けば
そこにいるように感じるのは当然だ。


いる、って最初から
思ってんだから』



『これだって同じだろ。
女が出てくるって思ってんだから
出るんだ』




・・なるほど。




ん?でも、じゃあどうして・・。




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