オカルト・カルテ
パキィィィンッッッ…!




何かが割れる音。



同時に女の人の周りから
ものすごい風が巻き起こる。




「うっ・・・!」



な、に・・・これ!





風圧の中でも女の人の方へ
歩こうと前へ進む。




女の人の目は赤く、
血走ったような目。





「・・やっぱり・・」





『フン、予想通りだな』




どこからともなく現れる。




だのに風の影響は全く受けていない。





「・・なん、なのっ・・・!?」






そう言ったとき、
女の人の姿が、いつの間にか
牡鹿の姿に変わっていた。






火のような尾を持っていて、
背中には翼。






「なっ・・・!」
< 38 / 129 >

この作品をシェア

pagetop