オカルト・カルテ
私は蛇口をひねって
フルフルへと向けた。





すると危険を察知したのか、
フルフルは逃げるように走る。





「・・悠ちゃん!」



走った先で彼がフルフルと
衝突した。




「悠ちゃん!!!」



どうしよう・・・!



悠ちゃんが・・・




『バカ!
泣く暇があんならさっさと
水かけろ!』




その声で目が覚めて
ホースを手に取り水をかけた。




シュウウ・・・・




【・・ヒトリ・・嫌ダヨ・・・】




そういって静かに消えていった。




「悠ちゃん、悠ちゃん!!」




煙を上げるそばで必死に呼ぶが
返事はない。



まさか・・・




「うっ・・ふぇ・・・」




「・・なんで泣いてるんだよ」



ポンッと頭に温かい感触。




見れば、そこには彼の笑った顔があった。
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