オカルト・カルテ
掟と違反行為

誘惑と謎

あの事件から数日。




私は、あの日の本と
にらめっこしていた。




「・・わからないなー」



お父さんに聞こうにも
そういう類の話じゃないし・・




お兄ちゃんに本を返すわけには
いかないだろうし・・



「ねぇ、ストラス」



ひなたぼっこしながら
寝そべっている彼は
面倒くさそうに目を開いた。



『なんだよ』




「・・悪魔って召喚されないと
出てこられないんだよね?」




『ああ、そうだ。
それがどうかしたか』



「・・どうして、
気づかなかったんだろう・・・」




『は?』



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