オカルト・カルテ
「仲間のした間違いは
同じ仲間が正せというでしょう。
あなたが私にしたことと同じです」
『俺はすると言った覚えはねぇぞ。
行く気もない』
大体人間の用事にいちいち
関わってられっかよ、
そういってそっぽを向く。
「ですが・・・」
「もういいよ、シュトリ。
明日は私だけで行くから」
「なぜですか?」
「いいんだって。
あのとき私がちゃんと否定しなかったのが
悪かったんだし。
自分の起こした間違いだと思って
片付けてくるよ」
「じゃぁ私ご飯食べてくるね」
そういって、ドアが閉められた。
沈黙を破るように、
シュトリがため息をつく。
『そんなにまでして
俺を行かせたいか?
だったらおまえが行けばいいだろ』
「…もちろん彼女の心配もありますが」
「起こした当人が
悪魔である確率がないとはいえないでしょう?
最近悪魔の出現する率が高すぎる」
その言葉にはストラスも耳をそばだて
目をひそめた。
『・・わかってるよ、んなこたぁ。
だからって俺らにどうしろってんだ。
悪魔が人間助けろって言うのか』
「主の命令に従うのが、
悪魔というものでしょう。
…あなたは最初、詩織に何を
命令されたんです?」
『…!』
「…クス。
ま、ここまで言っても
動かないのだから明日は
私だけでこっそりついていくことにしますよ」
そういって妖しげに微笑みながら、
シュトリはどこへともなく消えていった。
残された部屋の中、
ストラスはただ
『…チッ。
どいつもこいつも…面倒くせぇ』
舌打ちしながら、
目を瞑った。
同じ仲間が正せというでしょう。
あなたが私にしたことと同じです」
『俺はすると言った覚えはねぇぞ。
行く気もない』
大体人間の用事にいちいち
関わってられっかよ、
そういってそっぽを向く。
「ですが・・・」
「もういいよ、シュトリ。
明日は私だけで行くから」
「なぜですか?」
「いいんだって。
あのとき私がちゃんと否定しなかったのが
悪かったんだし。
自分の起こした間違いだと思って
片付けてくるよ」
「じゃぁ私ご飯食べてくるね」
そういって、ドアが閉められた。
沈黙を破るように、
シュトリがため息をつく。
『そんなにまでして
俺を行かせたいか?
だったらおまえが行けばいいだろ』
「…もちろん彼女の心配もありますが」
「起こした当人が
悪魔である確率がないとはいえないでしょう?
最近悪魔の出現する率が高すぎる」
その言葉にはストラスも耳をそばだて
目をひそめた。
『・・わかってるよ、んなこたぁ。
だからって俺らにどうしろってんだ。
悪魔が人間助けろって言うのか』
「主の命令に従うのが、
悪魔というものでしょう。
…あなたは最初、詩織に何を
命令されたんです?」
『…!』
「…クス。
ま、ここまで言っても
動かないのだから明日は
私だけでこっそりついていくことにしますよ」
そういって妖しげに微笑みながら、
シュトリはどこへともなく消えていった。
残された部屋の中、
ストラスはただ
『…チッ。
どいつもこいつも…面倒くせぇ』
舌打ちしながら、
目を瞑った。