オカルト・カルテ
嘘と偽
「ねぇ、悠ちゃん~・・。
やっぱり何にもないって。
今日は帰らせてもらおうよ」
そろそろ疲れてきたし・・。
ぶらぶらと回っていると
悠ちゃんは真剣な表情で
何かを探してるみたいだった。
…何してるんだろ、全く。
「…あの、何かお探しですか?」
「ひゃぁぁっ!!」
うしろから声がしたのにびっくりして
悠ちゃんに飛びつくと
優しく微笑んでいる男の人がいた。
「申し訳ありません、
驚かせてしまって。
私、執事の平岩と申します」
ホ・・。
なんだ、執事さんか・・・。
黒い髪をきれいに束ねている男性は
じっとわたしをみていた。
「・・あの、何かついてます?」
「いえ。なんでもございません」
すると悠ちゃんがバッと
前に進み出て怒り気味に言った。
「…別に。何も探してない」
なんで怒ってるんだろ?
「おや?違いましたか?
先ほど坊ちゃんから
手伝うよう仰せつかったんですが」
平岩さんが不思議そうな顔をしていた。
「そうなんですか!
ありがとうございますっ。
ぜひお願いしたいですっ」
「はぁ!?何言ってんだよ、詩織!」
「いいじゃん、手伝ってもらうくらい。
平岩さんだってこの家の出来事の被害者でしょ」
…ってまぁ何を探してるかなんて
私もわからないけどさ。
「…わかったよ、勝手にしろ」
そう言って悠ちゃんはひとりで
歩いて行ってしまった。
やっぱり何にもないって。
今日は帰らせてもらおうよ」
そろそろ疲れてきたし・・。
ぶらぶらと回っていると
悠ちゃんは真剣な表情で
何かを探してるみたいだった。
…何してるんだろ、全く。
「…あの、何かお探しですか?」
「ひゃぁぁっ!!」
うしろから声がしたのにびっくりして
悠ちゃんに飛びつくと
優しく微笑んでいる男の人がいた。
「申し訳ありません、
驚かせてしまって。
私、執事の平岩と申します」
ホ・・。
なんだ、執事さんか・・・。
黒い髪をきれいに束ねている男性は
じっとわたしをみていた。
「・・あの、何かついてます?」
「いえ。なんでもございません」
すると悠ちゃんがバッと
前に進み出て怒り気味に言った。
「…別に。何も探してない」
なんで怒ってるんだろ?
「おや?違いましたか?
先ほど坊ちゃんから
手伝うよう仰せつかったんですが」
平岩さんが不思議そうな顔をしていた。
「そうなんですか!
ありがとうございますっ。
ぜひお願いしたいですっ」
「はぁ!?何言ってんだよ、詩織!」
「いいじゃん、手伝ってもらうくらい。
平岩さんだってこの家の出来事の被害者でしょ」
…ってまぁ何を探してるかなんて
私もわからないけどさ。
「…わかったよ、勝手にしろ」
そう言って悠ちゃんはひとりで
歩いて行ってしまった。