オカルト・カルテ
選択肢は2つに1つ
そして私は月曜に
学校を休むことになった。
原因は、あのずぶ濡れによる
風邪がたたったもの。
「…ほんっと、何してきたのよ?
こんな寒い日にずぶ濡れで帰って
来るなんて・・
ドジにもほどがあるわね」
あきれながらそういって
お母さんは言った。
「でも私、月曜は仕事なのよね・・。
お父さんも休めないみたいだし。
あなた一人で大丈夫?」
「うん、大丈夫だよ」
にっこりとそういうと
お母さんは私の頭をなでた。
「つらくなったら電話しなさいね。
無理することないんだから。
お兄ちゃんにも、
明日は早めに帰ってもらうわね」
「・・・うん、ありがと」
パタン。
シュン・・・。
「大丈夫ですか、詩織」
心配そうに近寄るシュトリ。
「…うん、大丈夫だよ」
…本当はそうでもないんだけど。
熱で重くだるい体を無理やり起こし
火照る頬に氷を当てる。
ふらふらとする私の体を
シュトリが支え、壁にもたれさせてくれた。
『…ったく、バカは風邪引かねぇって
あれ嘘かよ』
「…ちょっと、失礼でしょ」
いつものストラスの憎まれ口にも
あまり文句が叩けずにいる。
…あーもう・・・。
「…いろいろ、この間のことで
疑問があったから、聞きたくて」
学校を休むことになった。
原因は、あのずぶ濡れによる
風邪がたたったもの。
「…ほんっと、何してきたのよ?
こんな寒い日にずぶ濡れで帰って
来るなんて・・
ドジにもほどがあるわね」
あきれながらそういって
お母さんは言った。
「でも私、月曜は仕事なのよね・・。
お父さんも休めないみたいだし。
あなた一人で大丈夫?」
「うん、大丈夫だよ」
にっこりとそういうと
お母さんは私の頭をなでた。
「つらくなったら電話しなさいね。
無理することないんだから。
お兄ちゃんにも、
明日は早めに帰ってもらうわね」
「・・・うん、ありがと」
パタン。
シュン・・・。
「大丈夫ですか、詩織」
心配そうに近寄るシュトリ。
「…うん、大丈夫だよ」
…本当はそうでもないんだけど。
熱で重くだるい体を無理やり起こし
火照る頬に氷を当てる。
ふらふらとする私の体を
シュトリが支え、壁にもたれさせてくれた。
『…ったく、バカは風邪引かねぇって
あれ嘘かよ』
「…ちょっと、失礼でしょ」
いつものストラスの憎まれ口にも
あまり文句が叩けずにいる。
…あーもう・・・。
「…いろいろ、この間のことで
疑問があったから、聞きたくて」