オカルト・カルテ
その言葉に2匹がピクッと反応した。




「…それは私も思っていましたよ。


なぜ今になって
『魔世界への門』を開けようとするのか…」




「魔世界の門?」




『簡単に言うなら、
地獄に通じる入り口ってとこだ。


あの入口が開けば、こっちとあっちの世界は
つながって、悪魔たちも自由に
行き来できるようになる』



いつもは悪口しか言わないはずのストラスが
珍しくマトモなことを言った。



…いつもこんな風だったらいいのに。




うなだれた私の思いを感じ取ったのか、




『…おまえ今、俺に対して失礼なこと
考えただろ』




「か、考えてないよッ。失礼な!」




『あぁ゛?うろたえてるってことは
やっぱり考えてたのか!


失礼なのはどっちだ』



…もう、これ以上言い返してたら
話進まない…。



ていうか怒鳴り声は頭に来るなぁ…。




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