オカルト・カルテ
「…わかっていますよ。


もちろんその考えも考慮しては
いますが、他にどんな方法が?」






『……』





だんまりとした2匹に
私は思わず口を開いた。






「…ね、ねえ!
そんなに深刻にならなくっても
大丈夫だよ!


結局あの門は閉じちゃったんでしょ?
ガープだっていないんだし…」







『おまえな!

もっと真剣に考えろ!

これはそんな軽い問題じゃねぇんだ!
ヘタしたらおまえらの命にも
関わる問題だぞ!』




「・・・そ、そんなこと言われても」





その場の空気を変えようと思ったのに…。





場違いな発言をしたうえ
怒鳴られて、自然と目に涙がにじむ。




『…え、おい。
泣かなくたっていーだろうが!』





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