オカルト・カルテ
「え!?」



聞き慣れない声に思わず飛び退く。



するとシュトリがすぐに私の前に立ち




ストラスが声のする窓際へと
飛び上がった。




『このヤロー・・・っ。


何しに来やがった』




こめかみらしき場所からぴくぴくと
青筋を浮かべてストラスが
一匹のウサギをつまみあげた。




真っ青な水色をしたウサギは
ストラスの爪に痛そうに暴れていた。




「痛たたたた!!!!

放してよっ、スト兄!」




『俺はてめぇの兄になった覚えはねえ!』




その言葉にしゅん・・とすると
目を潤ませる。




「…かわいい」



ぼそっと漏れた言葉に
ストラスとシュトリの視線が集中する。




「…あのですね、詩織。


このウサギは・・・「うわぁーいっ!詩織ちゃんっ」





ピョン、と呆けた顔をしていたストラスから
抜け出して私の胸の中に飛び込んでくる。




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