オカルト・カルテ
…え、何この空気。




妙に重たい空気。




さっきストラスとイーペくんが
さっき話してからだ。




何を話していたのかは聞こえなかったけど
それだけ重い話だったの?




「…」



『悪い、シュトリ。

俺用事思い出したから抜ける』



「わかりました」



『おい、ガキ』




「は、はい」



呼ばれただけでビクッとしてしまった。





『この話はまた今度だ。


…それと、むやみにいろいろ
詮索したりするなよ。


面倒なことになる前にな』




そう言って消えてしまった。




「…はぁぁ~」




へたり込んだ私は熱が上がっているのに
気づいた。




「…あ、熱あったんだっけ」




「そうでしたね。
ゆっくり休んでください。

無理をさせてしまって、
すみませんでした」




「大丈夫だよ。
私が話したいって言ったんだもの」



それより。





「…あの、さ。

ストラスのことだけど…」



そう言うと、シュトリはほほ笑んだだけで
何も言ってはくれなかった。



「…」





私は諦めて布団に入り、
少しの不安を抱えながら眠りについた。
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