好きの理由
『好き』の理由
「舞歌(まいか)ー…」

深夜(みや)の声が聞こえ、振り返った。

「どうしたの?」

涙でぐちゃぐちゃの深夜の顔…。

「れ、廉(れん)くんに振られちゃったー」

泣きながら、一生懸命に話してくれる深夜。
廉くんは、深夜がずっと好きだった男の子。

告白するって出て行って、30分も帰ってこなかった深夜がやっと帰ってきた。

けど、泣いてた。

=振られた?


「そっか…」

私は深夜が泣き止むまで、ずっと話を聞いていた。


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