【4 season】執事と羊


「良かった....」


「桜かぁ...久しぶりだな
夜に見るのって」



「そう?なら尚更良かった。
これは春限定なんだけどさ....」



「充分だよ?
龍夜、ありがとう」



「どういたしまして。
何か....照れるんだけど」



穏やかな時が流れる


手を繋いだり
桜の樹の隣を歩いたり


時間なんて止まってしまえばいいのに....



「夏はどうする?」


「う〜ん.....
龍夜のサプライズがいいな」



夏にも何かしてくれるんだ

楽しみが増えてあたしの頬は緩みっぱなし

でも嬉しくてたまらない


自意識過剰かもしれないけど


あたしは龍夜に愛されてるって

感じられるの


「じゃあ、夏がきたら
楽しみにしといてな?」



「うん」

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