【4 season】執事と羊
花火
それは、暗く、蒼い空に輝く
宝石のような花
でも、それは一瞬で開化して
一瞬で散ってしまう...
美しさと儚さを同時に与えてくれる
色とりどりの花が開化するとき
人は目を輝かせて空を見上げる
あたしもその中の1人
散っても散っても新たに咲く花に
あたしは感動して言葉が出ない。
「綺麗」と使い古した言葉を
何度使えばいいのだろう......
「どう?サプライズは?」
「すごい...ね」
「龍夜さんもキザだよね...
誕生日にこんなプレゼントをくれるなんて」
「そうですね....
でも、龍夜らしいプレゼントです」