【4 season】執事と羊
03.涼みませんか?
モノじゃなくて、
思い出をくれる
龍夜はいつもそう...
あたしを驚かせるスペシャリスト
大人になったあたしを
いつでも子供の時のような
気持ちにさせてくれるの。
「美優っ!!」
「龍夜...」
「これが本当のサプライズ」
「うん...本当にサプライズだね」
あたしは照れ笑いをして
龍夜からの視線を逸らした
なんでか分からないけど、
いつもよりもかっこよく見えるんだ...
夜空に輝く花火のように
龍夜はあたしに光を与えてくれるから
「夏らしいことできなかったから、
花火にしてみたんだ。」
「もう充分だよ...
ありがとうって何回言えば足りるかな?」
「回数なんていらないから、
美優の喜んでる顔見せて?」
そんな恥ずかしい台詞、
簡単に言わないでよ////