イケメンJKと俺。
「それにしても、何であの時化粧してなかったんだ?」

「…先輩たちに顔覚えられて勧誘されたくなかったからです」


あぁ、そういうことか。
入部する気どころか、やる気もないんだな。


残念だなぁ…。
これだけの人材が目の前にいるってのに…。
絶対入る気にならない目してやがる。



決めたことは、譲らないって目。





俺と同じ目…。


「もったいねぇ」

「よく言われます」
全然興味を示さない淡白な返事。



本当にもったいないのに。


「お前さ…お世辞だと思ってる?」

「…だってそうでしょ」


沈んだ声とともに、視線も落ちていく。
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