イケメンJKと俺。
「コーヒーフロートは…」

「俺ー♪」
アイスの部分に黒い何かがたっぷりかかっていた。


「これ…黒蜜?」

「そうですよ」

一口食べてみる―



「うまっ」

「よかった。気に入ってもらえて」

ふと、神谷を見る。


―ドキッ―


営業スマイルじゃないよな…?
神谷はすごく嬉しそうに柔らかく笑っていた。




「すいませーん。注文いいですか?」

神谷は固まっている俺をおいて、離れて行った。




「それちょっとちょうだい?」
クロが羨ましそうに見つめてねだる。


「嫌です」
普段ならあげるんだけど、何故かあげたくなかった。


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