イケメンJKと俺。
「可愛いやつ」

神谷は変わらないな。
無駄にキャーキャー言わないし。

少しくらい照れてくれたら良かったのに。



残念なような残念じゃないような…。



物理室の鍵を閉めて準備室に戻った時だった。


「忍田先生」
振り返るとそこには…



「藤丸先生…。どうしたんですか?」


神谷の好きな人…。

爽やかで明るくて身長高くて…みんなに好かれていて…。





「特別指導を受けている生徒のことなんですが…」

問題児とされている生徒の面倒は、決まって俺が引き受けていた。

どう考えてもこの手の件は時間がかかる。
5分後には後から行くって約束したのに…。




この時、初めて大野を恨んだ。
< 47 / 92 >

この作品をシェア

pagetop