イケメンJKと俺。
「大野…どうした?」

「…別に」
別に、じゃないよ。



「俺も昔はやんちゃだったんだぞ。大野より遥かにな」

「嘘つかないでよ」

「本当だよ。だから、この仕事に就くの大変だったんだぞ?」




俺の昔の話をしたら、少しずつ少しずつ心を開いてくれた。
自分と同じ人間、自分の考えを分かってくれる人間がいるだけで少しくらいは変われる。




少なくとも俺はそうだった。
青葉先生のおかげでこうやって、この仕事ができてる。





狭い世界で意地とか見栄とか張らないで、広い世界で生きて欲しい。





少しだけど大野は心を開いてくれた。
でも、1日や2日でそう変るもんじゃない。
今日をきっかけに少しずつ変えてみせる。



「話したくないならいいんだ。嫌なこととか嬉しいことあったら、俺のとこにおいで」
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