イケメンJKと俺。
大野を帰して、時計を見る。




…もう、いないよな。




神谷と別れたのは5時。
もう時計は7時をとっくに過ぎていた。




「はぁ…」
大野が俺に少しだけど心を開いてくれたのは嬉しい。
でも…神谷にはきっと約束守らない奴とか嘘つきとか、そう言う風に思われただろう。




せっかく…
せっかくのデートだったのに。





助手席に神谷が座るはずだった。
aliceで一緒に何か食べるはずだった。
ちょっとドライブにつき合わせるはずだった。
家に送り届けるはずだった…。




「はぁ…」
こんなチャンス二度となかったのに…。
全部パア…。
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