イケメンJKと俺。
ほんの一瞬のうちにいろいろな考えが脳裏を駆け巡った。








どう考えたって、恋人同士がやる″あ~ん″意外の何でもない。

無意識でやってんのか?

…からかわれてるのかもしれない。

俺の反応を見て笑う気か?

いや、でもここで食べなかったら絶対後悔する!






意を決して…





パクッ




「おいっ!」

「ぷっ!引っかかったぁ」


俺が口にしたのは、味も匂いもない空気だった。
神谷は、すっかり真っ赤になった俺を見て爆笑。


「さっき笑った仕返しだもんねぇ」
パクッと見せつけるように、自分の口へと運んだ。


そして、わざとらしく
「ん~♪おいしッ」


………………情けない……………。
完璧にはめられた…。
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