イケメンJKと俺。
「着いたぞ♪」
駐車場に車を止め、砂浜へ。


「あ、先行ってて?」

「はい」


元気のない声…。
どうしたらいいんだろう。





車に戻って、今日着ていたスーツを取った。


肌寒いだろうから。
…ちょっと煙草のニオイついちゃってるけど、ないよりはマシだ。




神谷の待つ砂浜へと向かった。








「神谷」
呼びかけても振り向いてくれない。
月明かりが照らして、嫌でもそれがわかってしまう。



「寒いんじゃない?…煙草くさいけど無いよりはマシだろ?」
そっと小さな肩にかけて、少し離れて座った。
こんなにすぐそばにいるのに…遠い。


…遠い…。
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