イケメンJKと俺。
「くしゅんッ!!」

「おいおい。大丈夫か?」
やっぱ冷えるよな。


「大丈夫」

「怪しい。これなら暖かいんじゃない?」
無意識のうちに、そっと神谷の身体を抱き寄せていた。


すぐ横に神谷の顔がある。
頬に、髪が当たる。
抱き寄せたのは自分なのに急に心臓が慌しく脈打つ。


「…」
身体を緊張させ、何も言わない神谷。


「…怖いのか?」
出来る限りの優しい声で聞く。
怖いなら離すけど、違うなら抱き締めていたい。


ごめん。
ずるい男で…。
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