イケメンJKと俺。
「そろそろ帰ろうか」

「はい。付き合わせちゃってすみません」

立ち上がると神谷が謝った。

別に気にしてないし、むしろめちゃくちゃ幸せだった。


でも、ずるい俺は驚く程貪欲だった。





「せ、せんせッ?」
神谷をぎゅうっと抱き締めていた。


「少しだけ…こうさせてくれ」
腰を引き寄せ、顔を胸に埋めさせた。
情けないことに声は弱々しかった。




すげー楽しかった

すげー嬉しかった

本当に、本当に幸せだった。




でも、それは俺だけの感情。
神谷は"教師"の俺を必要としてるだけ。
"男"としては必要ない…。
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