イケメンJKと俺。
「もう…帰ろ?」
責めるでもなく、怯えるでもなく、俺の手をひいた。


「行こ?」
暖かかったはずの神谷の手は俺と同様、冷たくなっていた。




ごめんな…神谷…。





神谷は来た時と同じく俺の後ろの席に座った。
もっと離れて座ればいいのに…。
きっと怖いはずだ……。




後悔の渦に呑まれながら車を発進させた。
大好きなラブソングが流れていたが、今はただ、辛かった。
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