イケメンJKと俺。
「入学式来たよな?」

「…はい。今言ったんですけど」
クスッと笑うと、少し子供っぽい表情になった。


「笑うなっ。それより、俺のこと呼び捨てにしただろ」

「えっ?…してませんよ」


一瞬目が泳いだのを俺は見逃さなかった。






「俺いたんだよ。ここで寝てたから聞いてた」

「…ちがっ…いや違わないけど」

あたふたしたり、ツッコんで大人しくなったり。



やっぱ高校生なんだなぁ。
どんだけ綺麗で大人っぽくても、まだ子供。




ちょっといじりたくなってきた…。
悪戯したくて心がうずく。





「名前しっかり覚えてなくて…1-5のナントカちゃん。探してた」
わざと低い声で優しく言うと、顔が真っ赤になっていく。

「どうしたぁ?顔真っ赤っかだぞぉ?」
新年度早々、さっそくいい玩具発見。


「なっ…」
ホント真っ赤。
意外と純情な乙女か?
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