助手席に君を
今、村西さんの採点を受けています。

受けています。

シャッ、シャッ…赤鉛筆を持つ手は、骨張っていて、指が長い。

採点する村西さんの手や顔をじっと見てしまう。

「87点。惜しかったですね。」

「えっ?は、はい。」ボーっとし過ぎた。

「90点まであと3点ですから。」

「はい、ありがとうございます。」

なんか………やる気出てきた!
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