助手席に君を
「こんにちは。」
「こんにちは。」
「綾瀬さんですね。えーっと、S字とクランクが2回目か。難しいですよねー。でも頑張りましょう。あーっと、村西といいます。よろしくお願いします。」
「よろしくお願いします。」なんか、優しそうな人だなぁ。
「じゃあ、クランクからやってみましょう」
昨日と同じようにクランクはできた。でも…やっぱり…
「うーん、クランクができてどうしてS字ができないんでしょうね?綾瀬さんは面白い子ですね」
「えっ!?そうなんですか?すみません」
「いや、謝ることではないんですよ。ごめんね、変な言い方しちゃったね。S字の方ができる人が多いから、そう言っただけで。うん。よしっ、もう一度S字をやろう」
「ブレーキを踏む時に、かかとを床につけてみたらどうかな?うん、そうそう。どう?」
「やりやすいです!」
「そっか。じゃあ、もう1回やってみよう!」
たどたどしいけど、どうにかS字ができるようになった。村西さん、優しそうだし、合格かな?と思っていたら…
「じゃ、もう1回やろうね。次やったら、たぶん完璧になるはずだから」
甘くなかったーーーー!
「実際の道には、S字もクランクもありませんからねー」
「ですよねー」
終わりの時間までの余った時間、ぐるぐると所内を回りながら村西さんとお話をしていた。
「綾瀬さんは高校生なんですか?次は大学に行くのかな?」
「はい。もう、指定校推薦でD大学に」
「頭いいんですね。俺は大学行ってないから、憧れますね、キャンパスライフに」
「じゃあ、高校出てすぐに教官になったんですか?」
「いや、まぁ色々職を転々として…」
「へぇ~」
そんなことを話していると、いつの間にか終了時刻となっていた。
「こんにちは。」
「綾瀬さんですね。えーっと、S字とクランクが2回目か。難しいですよねー。でも頑張りましょう。あーっと、村西といいます。よろしくお願いします。」
「よろしくお願いします。」なんか、優しそうな人だなぁ。
「じゃあ、クランクからやってみましょう」
昨日と同じようにクランクはできた。でも…やっぱり…
「うーん、クランクができてどうしてS字ができないんでしょうね?綾瀬さんは面白い子ですね」
「えっ!?そうなんですか?すみません」
「いや、謝ることではないんですよ。ごめんね、変な言い方しちゃったね。S字の方ができる人が多いから、そう言っただけで。うん。よしっ、もう一度S字をやろう」
「ブレーキを踏む時に、かかとを床につけてみたらどうかな?うん、そうそう。どう?」
「やりやすいです!」
「そっか。じゃあ、もう1回やってみよう!」
たどたどしいけど、どうにかS字ができるようになった。村西さん、優しそうだし、合格かな?と思っていたら…
「じゃ、もう1回やろうね。次やったら、たぶん完璧になるはずだから」
甘くなかったーーーー!
「実際の道には、S字もクランクもありませんからねー」
「ですよねー」
終わりの時間までの余った時間、ぐるぐると所内を回りながら村西さんとお話をしていた。
「綾瀬さんは高校生なんですか?次は大学に行くのかな?」
「はい。もう、指定校推薦でD大学に」
「頭いいんですね。俺は大学行ってないから、憧れますね、キャンパスライフに」
「じゃあ、高校出てすぐに教官になったんですか?」
「いや、まぁ色々職を転々として…」
「へぇ~」
そんなことを話していると、いつの間にか終了時刻となっていた。